池上本門寺

池上の中心である池上本門寺をご紹介いたします。
本文はwikipediaを中心として、いくつかの文献の文章を組み合わせております。
間違い等ございましたらご指摘いただければと思います。転載、引用としてご自由にご利用ください。 作成:(株)パラファミリー 福田康弘

池上本門寺

日蓮宗の大本山です。地域の方々の憩いの場であり、多くの観光客が集まります。
池上の中心として様々な活動やイベントが行われています。
寺格は大本山、山号を長栄山、院号を大国院、寺号を本門寺とし、古くより池上本門寺と呼ばれてきました。
日蓮聖人入滅の霊場として日蓮宗の十四霊蹟寺院のひとつとされ、七大本山のひとつにも挙げられています。
古き歴史をしのばせる大きな仏閣です。
国が指定する重要文化財である、五重塔・宝塔・木造日蓮聖人座像・兄弟抄をはじめとし、数多くの文化財や史跡が存在します。
池上本門寺は鎌倉時代から江戸時代にかけて関東の武士の祈願寺となり栄えました。
第十五代将軍徳川慶喜が大政奉還を行ったのち、明治元年に西郷隆盛と勝海舟が会見をした場所でもあり、江戸城無血開城へと時代を大きく動かした寺院でもあります。
毎年20万人の方が初詣に訪れます。大晦日には除夜の鐘を一般の方がつくことができます。
大きなイベント・行事は、初詣(大晦日~新年)、豆まき(2月)、春まつり(4月)、盆踊り(8月)、お会式(10月11日~13日)があります。
毎年10月11日・12日・13日の3日間にわたって行われる、日蓮聖人の遺徳を偲ぶ「お会式法要」では、お逮夜に当たる12日の夜に30万人に及ぶ参詣者で賑わいます。

池上本門寺の見どころ

池上本門寺を写真でご紹介いたします。

此経難持坂

此経難持坂 シキョウナンジザカ

池上本門寺の表参道九十六段の石段坂。石段は、慶長年間(1596年から1615年)に加藤清正が寄進したものと伝えられています。
『法華経(ほけきょう)』宝塔品(ほうとうぼん)(注釈1)の偈文(げぶん)(注釈2)九十六文字にちなんで石段を九十六段とし、偈文文頭の文字をとって坂名としたものです。
(注釈1)法華経宝塔品 日蓮が最も重んじた教典である法華経の宝塔の章
(注釈2)偈文 仏の功徳などを賛美する詩。四句からなる

本殿

本殿 ホンデン

本殿とは、本師(釈尊)のおわします殿堂との意味。1969年(昭和44年)に、戦災で焼失した釈迦堂を再建したもの。戦後に建てられた近代仏堂建築として評価が高い。
旧釈迦堂は旧大堂(祖師堂)に隣接して建っていたが、再建にあたっては公道を隔てた大堂後方の北側へ移された。本尊の釈迦如来像の胎内には、インドのネルー首相が寄贈した釈迦の舎利骨が納められている。他に、四菩薩立像(上行菩薩・無辺行菩薩・浄行菩薩・安立行菩薩)を安置する。

五重塔

五重塔 ゴジュウノトウ

高さ31.8メートル。空襲による焼失をまぬがれた貴重な古建築の1つで、江戸幕府2代将軍徳川秀忠の乳母である岡部局(大姥局)(正心院日幸尼)の発願により、1608年(慶長13年)に建立された。
全面ベンガラ(赤色塗料)塗り、屋根は初層と二重は本瓦葺き、三重以上は銅板葺きとする(当初はすべて本瓦葺き)。建築様式は初層は和様、二重から上は禅宗様になる。初層の各面は中央を桟唐戸、両脇間には格狭間(ごうざま)形の装飾を入れ、蟇股(かえるまた)には十二支の彫刻を入れる。1997年(平成9年)10月から2002年(平成14年)3月にかけて国庫補助事業として解体修理が行われた。基礎部分の石段からはホンモンジゴケというコケの一種が見つかっている。五重塔下付近、東京国立博物館蔵・池上本門寺経筒(藤原守道作)が出土している。

宝塔

宝塔 ホウトウ

境内西方、日蓮の荼毘所と伝えられる場所に建つ。新編武蔵風土記によると、この地にはかつては2間に3間の灰堂があり、当初、本門寺の開基檀越である池上宗仲が宝塔を作って、日蓮の遺灰を中に盛って奉安したと伝えられている。現存の宝塔は棟札(所在不明)抄により、1828年(文政11年)日蓮の550遠忌を記念し、犬山城主・成瀬氏らを本願主として再建された。作者は、小木新七その他。その後、1851年(嘉永4年)に修理されている。円筒形の塔身に宝形屋根を載せた宝塔形式の塔である。富山本法寺蔵・重要文化財の絹本着色法華曼荼羅図に見える多宝仏塔に類似しており、建立時代は新しいが、宝塔形式の木造塔で内部空間を有するものは他にほとんど類例がない。石造方形基壇および石造蓮台形台座の上に木造塔身が建つ。木造塔身の軸部は平面円形でやや伏鉢状をなし、側柱8本を円形に配し、内部には四天柱を立てている。伏鉢部の上に12本の側柱および四天柱を配して上層をなしている。塔身は赤漆塗りとし、宝形屋根は瓦棒銅板葺きとする。附(つけたり)指定の宝塔は初層四天柱の内に安置され、意匠は本塔に類似している。

池上本門寺所蔵の文化財

  • 五重塔(日本国重要文化財)
  • 木造日蓮聖人坐像(日本国重要文化財)
  • 兄弟抄日蓮筆(日本国重要文化財)
  • 宝塔(東京都指定文化財)
  • 日蓮筆消息文(東京都指定有形文化財)
  • 日蓮筆大曼荼羅(東京都指定有形文化財)
  • 日蓮遺物配分帳(東京都指定有形文化財)
  • 身延山守番帳(東京都指定有形文化財)
  • 日朗筆大曼荼羅(東京都指定有形文化財)
  • 日朗聖人坐像(大田区指定有形文化財)
  • 日輪聖人坐像(大田区指定有形文化財)
  • 天海版一切経(大田区指定有形文化財)
  • 木造柄香炉(大田区指定有形文化財)
  • 梵鐘(大田区指定有形文化財)
  • 紺紙金泥法華経六巻(大田区指定有形文化財)
  • 天海版一切経(大田区指定有形文化財)
  • 池上本門寺文書一括(大田区指定有形文化財)
  • 柄香炉(大田区指定有形文化財)
  • 経蔵(大田区指定有形文化財)
  • 日樹聖人五輪塔(大田区指定有形文化財)
  • 本門寺の石段(大田区指定有形文化財)
  • 南洲海舟評議の処(松涛園)(東京都指定旧跡)
  • 狩野探幽墓所(東京都指定旧跡)
  • 宝塔、附木造宝塔1基(昭和38年3月19日指定)

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池上本門寺の歴史

wikipedia 池上本門寺

弘安5年(1282年)9月8日、病身の日蓮は身延山を出て、湯治のために常陸(茨城県)へ向かう。9月18日に武蔵国池上郷(東京都大田区池上)の池上宗仲の館に到着。生涯最後の20数日間を過ごすこととなる。同年同月に、池上氏館の背後の山上に建立された一宇を日蓮が開堂供養し、長栄山本門寺と命名したのが池上本門寺の起源という。
同年10月13日に日蓮が没すると、池上宗仲は法華経の字数(69,384)に合わせて六万九千三八四坪を寺領として寄進し寺院の基礎が築かれ、以来「池上本門寺」と呼びならわされている。その後は日蓮の弟子・日朗が本門寺を継承した。
池上氏館の居館部分は本門寺西側の谷の一帯にあったと考えられており、現在は、1276年(建治2年)建立された池上氏館内の持仏堂(法華堂)を起源とする本門寺の子院・大坊本行寺の境内となっている。本門寺は、鎌倉・室町時代を通じて関東武士の庇護を受け、近世に入ってからも加藤清正、前田利家や紀伊徳川家等諸侯の祈願寺となり栄えた。
国の重要文化財の五重塔は、慶長12年(1607)二代将軍秀忠が、乳母正心院の願いで建立したもので、高さは29.8m、関東では最古。寛永7年(1630)に不受不施派の禁令により、不受不施派の中心的存在であった池上派の本門寺16世貫主日樹は飯田に流罪された。
幕末、慶応4年(1868)には、東征軍の東海道先鋒本営が置かれた。小堀遠州の築園と伝えられている松涛園は、西郷隆盛と勝海舟が会見した場所といわれ、都の指定旧跡となっています。
第二次世界大戦の空襲によって五重塔、総門、経蔵、宝塔を除く堂宇を焼失したが、戦後順次復興した。

池上本門寺の桜

池上本門寺の桜

約100本(ソメイヨシノほか)の桜が舞い散る境内は、晴天と桜と五重塔のコントラストが鮮やかな、気持ちのよいお花見スポットです。
3月下旬~4月上旬が見ごろとなります。
約1万人ほどの人出があります。境内は飲食・宴会禁止ですが、敷地内に公園があります。例年、4月の上旬に春まつりが開催され、そちらでは出店もあります。

マスコットキャラクター こぞうくん

こぞうくん

日蓮宗のマスコットキャラクター こぞうくんをご紹介します

名前 こぞうくん
誕生日 9月14日
血液型 O型
特技 お経(うまくない)
好きなうた ふしぎなポケット
うろちょろしてるところ お寺のイベント
趣味 たべること
仕事(?) にちれんしゅーしんぶんの親善大使

ホンモンジゴケ

池上本門寺の五重塔で桜井博士が発見した新種のコケです。

1910年(明治43年)共立薬科大学・桜井久一博士が池上本門寺の五重塔で発見して、その場所に因んで命名された。
五重塔の相輪が銅で作られ緑青として流れ落ち、青色に染まった石垣であったという。
その後の調査で、各地の神社や寺の銅屋根、青銅像、燈篭、精錬所、鉱山、などで発見された。また、熊本大学・野口彰博士の研究により、欧米の銅ゴケと同じ種であることが確認された。

池上本門寺の概要

アクセス 所在地
東急池上線池上駅から徒歩10分 東京都大田区池上1-1-1 [地図]
問い合わせ ホームページ
TEL: 03-3752-2331 https://honmonji.jp/